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胃が求めているものが見つからない・・・・
この日は、度重なるトラブルと思うように進まない案件があり
重苦しい閉塞感とやりきれなさでクタクタだった日仕事中ではあったが心の平穏を取り戻すために休息をとらなくては
と思いながら谷根千をふらふら
腹が減っているのは感じていたが、なにを食べたいのかがわからない
激しい刺激はいらない
とはいえ新しいものを食べたい
なにかないかな、と
しばらく歩いて幾多の店前や看板を通り過ぎるも
ピンと来るお店に全く巡り合えない
うーむ、仕方がない
こういう日もある
近くの馴染みのカフェに行くか
目新しさこそないが、あそこなら穏やかな心で休息をとることができる
念のため席があるか確認の電話
空いていたので後10分ほどで着く旨を伝える
ふう、これで一安心
さて、なにを頼もうかな・・・
カフェへの道すがら注文するものを考えながら歩いていると
ふととある店舗が目に留まる
下に目をやると
限定5食 スープランチ
の文字
これだ
この文字だ
この店構えだ
俺の胃袋はこれを求めてたんだ
ほとんどオートマチックに店に入ろうとして、フと気が付く
『限定5食』
の文字
なかったら、どうしよう
その時は、相当のがーんだな
そんなことを考えてお店に入る
東京都台東区根津 喫茶・ギャラリーりんごや
どうやらこの日はなにかの写真展らしい
広くない店内はギャラリー目的の人で賑わっているほとんど知り合いらしく、めいめい好き勝手に話している俺の場違い感半端ない空いている席を見つけてメニューを確認
名もないスープ(パン付き) 600円
の文字
あとはこれがあるかどうかだ
『すいません、スープってまだありますか』
おかみ『あら、お客さん、お食事ですか?』
もちろん、お食事
頼むからお食事
おかみ『ありますよ、今日は鶏団子と野菜のですけど?』
『大丈夫です。それとパンいらないので、スープだけください』
あった
あったぞ
売り切れていなかったぞ!!
この私に
運は味方してくれている!(おおげさ)
鶏だんごといろいろ野菜の具だくさんスープ
オーダーした後、連絡したカフェに30分ほど遅れると伝えるそしてスープとご対面
一口
しみる
しみていく
いろんなものがほぐれてゆく
野菜の淡い味わいと優しい後味
外食店より家庭よりの味付け
毎日食べる味付け
スープをのぞき込むと
メニュー名に偽りなしの具沢山
ブロッコリー
人参
じゃがいも
きのこ
そして、おぉ、下に豆が沈んでいる
この豆、いい
いいぞこの豆
そして忘れちゃいけない鶏団子
口の中でほぐれる、ほぐれていく、消えていく
いいなぁ、この具だくさんっぷり
どれだけ噛みしめても終わらない至福の具だくさんだ
本当に美味しかった。
さっきまでの閉塞感はどこへやら
人間食べれば、なんとかなるもんだ。
さぁ、この後はあのカフェで休息して完全復活だ
生姜玄米茶で一服するかな
店舗情報
【営業時間】
12:00~19:00
【定休日】
月曜日(祝祭日の場合はオープン)
【電話番号】
03-5685-2456
【所在地】
〒113-0031 東京都文京区 根津2丁目22−7