品川駅から2駅、京浜東北線の大森駅。
改札をでて東口に抜けようとすると
駅直結のアトレがありホテルメッツも併設。
令和の栄えているターミナル駅ふさわしい外観。
この東口から少し南に歩いたところに
「鯖なのに」なるお店があった。
越田商店の文化干しの鯖を使った鯖の塩焼定食専門店。
知り合いが働いていた縁で幾度か食べに。
身も脂も柔らかな身に
くっきりとした輪郭のある塩気にあわせる
米が本当に旨いのだ。
その知り合いが辞めてからも
ちょいちょい通っていたが2021年4月に閉店。
現在たぶんここ。
おかげで大森駅は
昔「鯖なのに」があった駅
(大森駅界隈の方ごめんなさい)
の印象だった。
Contents
2024年4月1日 兄弟で営むPabrid -パブリッド- オープン
その大森駅を
「パブリッドがある街」
のイメージにしたのが
2024年4月1日に大森駅東口徒歩2分オープンした
コワーキングスペースPabrid -パブリッド-
その理由を一言でまとめるなら
『どんな時でも使いやすいから』
につきます。
コワーキングスペースの3つの利用目的
個人的にコワーキングスペースを使うシチュエーションとして
① 考え事ができる=集中できる
② 打ち合わせができる(オンラインを含む)
③ 事務作業、単純作業ができる
があります。
ここについての細かい説明と
上3つの目的で使えるカフェを
関東地区限定でnoteまとめてます。
良ければご一読を。
本当は教えたくないテンションがあがるリモート・テレワークのノマドカフェ一覧(関東圏)|瀧澤陽介@CafeSK‐カフェサク‐
この3つすべてはコワーキングスペースなので
叶うのはもちろん
その先の働きやすさが素晴らしいのが
そうパブリッドなのです。
コワーキングスペースを運営することで会社にとっても事務所にとってもプラスに
オーナーは株式会社PFC代表取締役松葉竜也さん。
店舗責任者を兄の松葉一樹さんが務めます。
お二人にお話しをお伺いすることができました。
ーーーコワーキングスペースを作ろうとしたきっかけは?
松葉竜也さんーーー(以後 竜也さん)
きっかけは今の会社を立ち上げて
人を増やしていくステップに入ったんですね。
なのでレンタルオフィスを借りる必要がでてきて。
ならいっそのこと1フロア借りて
事務所も設けつつコワーキングスペースを
運営することで会社にとっても事務所にとっても
プラスになるかなと。今まで自分が使う側だったので
自分自身が求めるコワーキングスペースの理想像というか
イメージがあったので、 それを作れば同じように
個人でやる方に共感して使ってもらえる。
そう思ったのがきっかけですね。
ただ最初からこの完成像が見えていたわけではなくて
これは多分どの事業も同じじゃないかなと思うんですが
物件を確認して広さや形によって
出来上がる構成ってやっぱ全然変わっていきました。
その中で自分が使ってきた店舗の中で
好きな店舗あるじゃないですか。
あれは使いやすいだとか
ここのこれは取り入れたいとか。
それは最初からあったので
その中で何ができるかっていうのを
常に試行錯誤して作っているとっていう感じです。
ーーー大森にだしたきっかけは?
竜也さんーーー
私自身が色々場所に移動して使うタイプなんで。
自分の中では横浜、神奈川と東京の間が
使いやすいことがベースにはありました。
ただ同じような人達が仮に拠点に使うとしたら
大森はそんな選ばないかな、とは思ってます。
スポットとして選ぶ人はいても
拠点にする方が少ないんじゃないかと。
なのでパブリッドを拠点にする方は
地元の方がメインになると予想していました。
ーーー実際に大森駅でスタートしてみていかがですか?
竜也さんーーー
予想通りですが半分はやっぱ地元の方
もう半分は少し離れてたり
あるいは遠くから来て使ってくれる方っていう感じですかね。
今後は地方から来て東京で仕事する人が軽く寄ったり
この辺の会社に訪問するときに寄ってみたり
そんな使い方をしてもらえればいいのかなと思ってます。
ここでパブリッドのエリアを紹介します。
20席あるオープンエリア
パブリッドに入ってすぐにあるオープンエリア。
会話OKのスペースだが、いくつかのタイプに分かれています。
仕切り付きのデスク
一般的なコワーキングスペースをよりはるかに横に広いデスクと
長時間座っても苦にならない椅子。
後ろから覗かれないソファー席
ちょっとゆったり仕事したい人向けのソファー席。
後ろから覗かれない人にもおすすめです。
椅子の高さにこだわったハイカウンター
ハイカウンターの席については
竜也さんのインタビューがとてもわかりやいので
そのまま載せます。
竜也さんーーー
実はこの席(ハイカウンター)後ろのデスクから覗かれにくいんですよ。
この高さだと、自分が影になって見えない。
真後ろに回り込まれない限り覗かれにくいんですよ。
実際に後ろに回ってみると
確かに見えにくい高さになっている。
ちょうどPC画面が見えないのだ。
竜也さんーーー
窓際って低い席が多いんですよ。
でもそれじゃつまらないな、って。
ハイカウンターっておしゃれだけど
長居しにくいのが多くて。
座るよりはデザインの一環というか。
その2つを解決した席にしかったんです。
なので安心感があるからかもしれませんが
女性に使っていただくことが多いですね。
予約制のボックス席
4名で使えるボックス席。
ゲストを呼んでしっかり打ち合わせしたい時に。
事前予約制です。
ちなみにこの席は水道橋のワクレを参考にしたそうだ。
防音のテレワークブース
誰にも聞かれたくない時は
完全個室のテレワークブース。
こちらも完全予約制。
15分1コマで1日最大8コマ(2時間)まで使えます。
当日に受付に確認する形ですが
LINE会員になればLINEでも予約できます。
会話NGのワーキングエリア
そして個人的に嬉しいのが完全別エリアで会話NGスペース。
人の声に邪魔されずにクリエイティブな仕事に集中できます。
特に衝動的に集中したくなる私からすると本当にありがたい。
信頼できる人と仕事をしたかった
このパブリッドを現場で管理するのが竜也さんの兄の和樹さん
松葉一樹さん(以後 一樹さん)ーーー
コワーキングスペースで働くのはここが初めてです。
PFCの労務などを担当しながら
コワーキングスペースの受付をしています。
前職は企業の中に入っているお店で
受付対応しつつ総務や事務対応をしていました。
その前職で働いていた時に弟から声がかかって。
私も信頼できる人間と一緒に仕事をしたかったので
一緒に新しくここを始めることにしました。
ーーー実際やってみてどうですか?
一樹さんーーー
まだ慣れていないことがありますが
アンケートだったり直接だったりで
感謝の言葉をお客様からいただくことがあって
やって良かったな、と。
ーーーパブリッドの利用者との距離感は意識してはいますか?
そこについては2人で共有をしていることなのですが
実はその辺の感覚が2人ともすごい実は似ていて。
2人とも積極的に話しかけるタイプではないので。
利用者さんのお仕事のペースもありますし。
その代わりに雰囲気を柔らかくして
距離感を感じないように。
むこうから話しかけやすいような
雰囲気になるように心がけています。
ただ対人のコミュニケーションは
弟の方が慣れていてるなとも感じますね。
案内したりとか、質問されたことに対してお答えする中で
徐々に慣れていくよう試行錯誤しています。
100を超えるコワーキングスペースを使ってきた経験からくるこだわり
竜也さんーーー
私自身がノマドワークみたいな感じで色々な場所で仕事をしていて
ターゲットなのはやっぱ自分自身だったんですよ。
実は竜也さんのコワーキングスペース
利用回数はゆうに100を超えています。
パブリッドの強みはの経験がこだわりとして活かされていること。
そのこだわりを紹介します。
エリアを分ける
竜也さんーーー
まずエリアを分けたかったっていうのがあるんですよ。
1つのエリアの店舗もありますが
結構細かくわけてるところもあって
PAOさんとか5エリアぐらいに分けてるじゃないですか。
あそこの分け方がすごい新鮮だったんですね。
会話できるエリアとそうではないエリアは必要。
完全なサイレントスペース設けてるとかありますし。
ビズコン(ビズコンフォート)とか。
ただ完全に無音にすると
大枠のコワーキングスペース像とは少しずれる可能性があって。
お勉強する人とか、そういう人向けになってくるじゃないですか。
そこでパソコンなんか絶対できないし。
だからこそ完全に無音にはしたくなかったです。
ここでいう『PAOさん』とは
今年の11月で11年目を迎える
五反田の老舗のコワーキングスペース。
オープンスペースに
仕事に集中する会話NGのワーキングスペース
会話OKのミーティングスペース
飲食・雑談等気ままに使えるラウンジスペースの
3つのエリアがあり
これに半個室スペースと
会議室で5つとなる。
以前取材でPAOのオーナー
店主の鈴木英三さんは
~『本当に仕事がしやすい環境作り』をコンセプトにして
そのためのいろんな条件があれば
それをなるべく希望に合うようにカスタマイズして
叶えていくっていう形で運営~
と答えているので
5つのエリアに分かれたのは
そのコンセプトの流れからなのかもしれません。
PAOの取材全文はこちらからどうぞ
もう1つ会話ででてきた
「ビズコン」ことビズコンフォートは
全国展開しているコワーキングスペースで
拠点のほとんどにBGM無し・会話NGの
自習室のようなサイレントスペースや
会話NGだがBGMは流れていて
PC作業向けのワークブースといったエリアがある。
ビズコンフォートについて詳しく知りたい方は
担当者にインタビューしつつ
他拠点も紹介しているこちらの記事がお薦め。
さすがたくさんのコワーキングスペースを使ってきただけあって
事例がでてくるでてくる。
竜也さんーーー
レイアウトは原案10点以上だして
ここのスペースにはなにが1番最適解がなんだろう
って繰り返し考えて作りました。
机は広くしたのは自身が3台のモニター使いだったから
竜也さんーーー
私はコワーキングスペースで
モニターを3台使うことが結構あって
なのでもちろんパブリッドにもモニターは常備はもちろん
3台おいても狭くないデスクは入れたかったんです。
パブリッドで一番大きいデスクは
オープンエリアにある仕切り付き個人席。
デスクが小さめなコワーキングスペース比べたら
倍はあろうかという横幅がある。
気づいたことを取り入れた先に使いやすさがある
私がパブリッドで
『え?これもあるの?!』
と驚いたのは紙皿にラップ、スプーンにフォークがあること。
紙コップや割りばしは見かけるけど、特にラップ。
ラップがあるといことは
当然電子レンジもある(写真撮り忘れました)
竜也さんーーー
他のところで良いなと思ったこと。
必要だな、って気づいたことは取り入れてます。
使いやすさをはその先にあると思うので。
他にもフリードリンクも手作りのお茶や
チョコレートもある。
これも竜也さんの実体験から
準備することにしたそうだ。
最後に パブリッドの目指す繋がりの作り方
竜也さんーーー
コミュニティを求めて使う人も結構いると思うんですね。
店側がその人と交流を取るっていうことじゃなくて
使ってる人同士を繋げる役割をできるのが1番いいのかな
繋がりを求めてる人だったらどんな仕事してるのか伺って
例えばウェブサイトやってる人がいて。別にウェブサイトを作っていこうって方がいた時に
よろしければ紹介しますねっていう
その間接的な役割、 ここだけでいいと思う。
うちは主体になって繋がりを作るんじゃなくて
利用者通しの繋がりを作って
そこにうちもいるっていう感覚の店舗でいたいですね。
Pabrid 料金プラン
ドロップイン利用 平日9:00-18:00
最初の30分 300円
以降30分ごと 300円
1日 2,200円
月額プラン
フルタイム 月額 17,000円
全日6:00-22:00
固定席 月額 36,000円
全日6:00-22:00
ウイークデイ 月額 14,500円
平日6:00-22:00
ホリデー&ナイト 月額 10,000円
平日18:00-22:00 土日祝 6:00-22:00
平日朝活 月額 6,000円
平日6:00-10:00
営業時間
全日 6:00-22:00
住所・HP
HP
住所
〒140-0013 東京都品川区南大井6-17-10 大森レインボービル 8F
ちょっと一休みに 珈琲亭ルアン
パブリッドから南側にしばらく歩くと
冒頭に書いた『鯖なのに』があったエリアに入る。
そこからすぐ近くにMilpa(ミルパ)大森銀座商店街が見える。
大森の街に商店街は明治時代からあったが
1945年(昭和20)年に空襲で焼失。
その後1947年(昭和22)年に復興した商店街が
ミルパの原型となっている。
その後増改築があったにでせよ
長い歴史を感じさせるロータリーの中に
120ほどの店舗が並んでいる。
その大森銀座商店街入口横から
一本路地に入った「交通公園通り」はもっと味がある通りで
その中でもひと際存在感があるのが
『珈琲亭 ルアン』
一目みただけで年季が分かる外観。
中にはいるとその期待を裏切らない内観
そしてメニュー。
いかにも昭和の喫茶店なメニュー
『カフェ・アレキサンダー』をオーダー。
水出しコーヒーにカカオと生クリーム。
それにちょっぴりのアルコールで
不思議な味わいでした。
実は一樹さんに薦めてもらったお店があったのですが
残念ながら臨時休業でした。
パブリッドからすぐのピッツェリア・ジョイヤ。
ランチにいかがですか?